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各種式典・イベント

和歌山県防衛協会役員会に出席しました

世界史の授業でインド・ヨーロッパ語族というがでてきました。当時はあまり深く考えずに、セム語族とかハム語族とか、ただ単に暗記していました。(赤点取らない程度に)

今にして思えばインドとヨーロッパえらい離れてるやん。言葉おんなじかい!

昔々、黒海やカスピ海の周辺にアーリア人というのが住んでいましたが、地球が寒冷化した紀前2000年ごろにヨーロッパやインドに移動して行きました。彼らが話していた言葉がインド・ヨーロッパ語と言われるもの、らしい。

ヒトラーはゲルマン人(ドイツ人)こそは他の民族との混血がすすんでいない純粋なアーリア人であり、この優れた血統を残すべきだと主張しました。「アーリア人」とは「高貴な人」の意味。

おいおいヒトラー、もともと、アーリアとはアーラン即ちイランであり、「イラン」はアーリア人が作った高貴なる国という意味なんですけど。

ナチスはアーリア人の特徴を、金髪碧眼にくわえて、後頭部が出っ張ってることだとして、ユダヤ人と疑わしい人の後頭部の出っ張りをプラメートルという測定器で測ったそう。「トンデモ」もいいとこですが、こんなオカルトでユダヤ人が何百万人も殺されたんですからたまったものではありません。

先日、ユダヤ人のイスラエルとアーリア人のイランの間に戦闘がおきました。イランはならず者のテロ集団であるハマスやヒズボラとは違い(それでも何万人という戦闘員を持っていますが)堂々たる中東の主権国家であり大国、ひとつ間違えれば、大戦争になりかねません。国際社会の緊張は一気に高まりました。

今のところ双方ともに抑制的に行動しているようですし、G7も自制を要求してますが、予断を許さない状況です。

旧約聖書によればアラブ人とユダヤ人はもともと同じセム語系の兄弟民族ですが、これを征服したのが、アーリア人(インド・ヨーロッパ語族)のペルシャ、今のイラン。

我々は中東というと何となくアラブをイメージしますが、イランはアラブ世界とは違うんですね。

トランプ前大統領が進めようとした「アブラハム合意」はユダヤ民族、アラブ民族の共通の父祖とされるアブラハムにならい、ひとまずイスラエルとアラブ諸国が仲良くして、イラン包囲網を敷こうとするものでした。

中東情勢は我が国のエネルギー安全保障に直結するだけに要注意です。

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