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大仁研究農場にお邪魔しました

昭和40年生まれの私はもちろん食べ物がなくてひもじい思いをしたことはありません。でもわずかひとつ上の世代である私の父にはお腹が空いて辛かった記憶がある。だからご飯のときはいつもおなかいっぱいになるまで食べてました。家内の父もさつま芋は絶対食べませんでしたが、これは子供の頃、お米の代わりに散々食べて嫌になったそうです。

人間何が苦しいと言ったって、食べるものが無いほど苦しいことはない、はず。にもかかわらず我が国の食料自給率はカロリーベースでわずか38%、なるほど天下泰平なら外国から食べ物を買えば良いでしょう。残念ながら、世界がいつも平和とは限りません。それどころか戦争の合間に時折平和があるいうのが人類の歴史。

日本のGDPはドイツに抜かれて4位に転落しましたが、仮に世界が平和でも日本が貧乏になれば食糧を外国から買い付けられなくなってしまいます。現に魚でも大陸に買い負けしていますから。そらそうでしょう。売る方は高い方に売りますからね。もっといえばお金を出したって売ってくれません。今習近平がどれだけお金を積もうとも高性能の半導体は売ってくれません。反対に大陸からの農産物や肥料原料(ほぼ大陸産です)を習近平が売ってやらないとなれば、日本は飢えるしかない。半導体は戦略物資、食料だってある意味究極の戦略物資ですね。

農林水産省の「食料、農業、農村白書」には輸入が途絶えた場合、三食をイモでしのぐ案が示されています。お義父さんどうしましょう、またイモです。台湾有事、無いとはとてもいえない状況ですし。

お邪魔した大仁農場では1982年から自然農法(化学肥料に頼らない農法)の研究が行われてきました。近年は農林水産省の方々も非常に興味を持って視察にこられています。いよいよ農水省も重い腰をあげ出したのでしょうか。

農業の命は「土」にあるそうです。良い土には様々な微生物が住んでいて微量栄養素が作られます。世界一の「土」は大穀倉地帯ウクライナの「チェルノーゼム」次に良いのは「黒ボク土」と呼ばれる土で、その割合が世界一高いのはなんと我が国、日本なのです。

ということは日本ほど農業に適した国はない。(もちろん自然農法にも)大仁農場では「土」に着目し、試行錯誤を重ねてこられました。その農産物の美味しいこと。

我々消費者も農産物こそ国産に(できれば有機農産物に)こだわろうではありませんんか。それが我が国の安全保障にもつながるのですから。

 

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