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仁坂前知事の和歌山研究会に参加しました

「目ざとい人」は見落としがちなことに気付ける、頭の回転がいい人、「耳さとい人」はアンテナを高く張って、噂や評判などもよく知っている事情通、「鼻が効く人」はなんだかよくわからないけど、とにかく変に鋭い人。

五感の中でも嗅覚はなかなかに神秘的。「匂い」は命の原始的、根源的なところに関わっていそうです。今回はそんな「匂い」を追うお話し。

講師は本県出身の神崎亮平先生、生物学者で、東京大学先端科学技術研究センター、シニアリサーチフェローでいらっしゃいます。

カイコガのメスはいわゆるフェロモンってやつを出すんです。メスのフェロモンを触覚で感知すると、突如オスは激しく動き出し、メスを探します。なんと何キロも離れた所にいるメスをオスは見つけることができるのです。でもどーやって? 匂いの粒子なんて空気中を漂う間に直ぐに拡散しちゃうじゃないですか。光や音なら発生元を見つけられるでしょうけど、屋外では匂いはさすがに無理でしょう。神崎先生によれば、もしフェロモンを出すメスを人間が科学力で探知しようとしても、絶対に無理だそうです。

カイコガのオスは触角でごく微弱なフェロモンを感知するとその方向に進み、感じなくなれば、ジグザクに進んで、回転します。そしてまた感知すれば、その方向へ進む。このパターンを繰り返すことにより、驚くほどの精度でメスに辿り着くのだそうです。(視覚による補正も行います)

昆虫はすごい。しかし人間もすごい。なんと神崎先生はこのカイコガの神経回路をスパコンでシュミレートし、人工的に神経回路モデルを作って、これをロボットに装着して脳信号で動くサイボーグ昆虫を生み出しました。ほとんどSFの世界、でも実際にカイコガの触覚を着けたメカ昆虫(ドローン)は匂いの発生源を突き止めたんです。

西洋にルーツをもつ近代科学は自然を制御しようとしてきたが、我々の文化は自然との調和に重きを置いてきた。この融合こそ次のステップ、日本人のものの考え方、感じ方にはサイエンスの分野でも大きな可能性がある、との先生の教え。ちょっぴり愛国心をくすぐられちゃいました。

それにしてもこんなすごい研究をされるなんて先生は正に「仕事の虫」

一寸の虫にも五分の魂、どころか一寸の虫には人が及びもつかない力がある。

さて、実は蛾にフェロモンはあっても人にはないんです。ですから「あの人、フェロモンすごい」というのはあくまでも比喩。でも女性の嗅覚は実際すごい。いったいどうして分かったんだろうと青くなった男性は多いでしょう。これにはきっとさすがの神崎先生もお手上げなのでは?

 

 

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