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北海道石狩の海上風力発電所を視察しました

 

和歌山県でも御坊沖で海上風力発電が検討されています。風況は良いのですが、水深が深いので風車を海底に固定できないので、浮かす形にしなければならず、費用面でも技術面でもまだまだ課題が多そうです。

視察したのは日本初の海上風力発電所。いわゆる再エネ海域利用法ができていない時代に計画し、着工された発電所です。なにせ法律がないのですから海に風車を立てて良いもやらどうやら、役所も右往左往したことでしょう。グリーンパワー石狩の皆様、ほんとよくおやりになりましたね。

とにかく日本は新しいことにチャレンジしにくい国。法律もやっていいことを書いてあります。(ポジティブルールといいます)でも現実社会は法律の想定よりも早く変化していきます。我が国では法律に無いことをやるのは途方もないエネルギーが入ります。普通はできませんよ。繰り返しですが、グリーンパワー石狩、すごい。無茶苦茶苦労されたでしょう。

アメリカなんかは原則やってはいけないことを法律で定めているので(ネガティブルールといいます)法律がなければドンドンやってみる、それで不都合がおきればその都度調整する(裁判もありです)だからドンドン新しいことにチャレンジします。

有事の時だって我が国の自衛隊はやっていいことしかできない。でもクラウゼビッツが言うように「戦場で確かなことは確かなことが何も無いと言うことだけ」千変万化する戦場では臨機応変こそ命、アメリカ軍はもちろんやってはいけない事以外はなんでもありです。

生馬の目を抜くビジネスの世界だって同じでしょう。

要するに日本は事前準備を万全にしないと気がすまない国、アメリカはなんでもやってみなければ気がすまない国です。

役人や政治家が現実に起こるであろうことを全て想定できるはずがない、やってみて問題があればその時に対処するというアングロサクソンに学んでもよいのではないでしょうか。

今春の統一地方選挙では我々は選挙事務所にいまだに提灯をつってたんですよ。(法第143号第9項)トホホ。

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