12年前の3月11日
12年前も統一地方選挙に備え、自転車に乗って支持者回りをしていました。あるお宅の玄関で、「県会議員の尾﨑です。ご挨拶にきました」というなり、「ちょっとこっちえきて見てみ」とテレビの前に案内されました。その時の映像は今でも忘れることができません。これは現実なのか。紛れもない現実、津波に飲み込まれる建物、車、そしておそらくは人。画面の向こうで失われていく命を思い、やるせない気持ちでとにかく事務所にいったん帰りました。
私は4年にわたり自民党青年局の議長をしていましたが、副議長として私を支えてくれていたのが、宮城県議会議員の須田善明さんでした。須田さんの地元は原発のある女川町なので、心配していましたが、幸いご無事を確認することができました。後日自民党本部でお会いできた時には「自宅は流されましたが」とめげる様子もなく語る姿に政治家として尊敬の念を抱いたものです。
彼はその後故郷の復興に貢献するためと女川町長に就任されご活躍になっています。
あれから12年、自民党青年局も卒業し、立派な?中年となりました。12年前は自転車も電動ではなかったですね。髪も白くなり、皺も増えましたがお陰様で、今日も元気に自転車に乗り、「おはようございます。県会議員の尾﨑です」とお邪魔いたします。災害に負けない和歌山県をつくるため頑張るぞ