拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会
県議会議員になりたての頃、和歌山にお越しになった横田さんご夫妻とお食事をご一緒したことがあります。ご主人は朴訥で誠実そのもの、奥様はとてもチャーミングな方でした。
子供を拉致される、こんな辛いことはないでしょう。とてつもない悲しみと苦しみを抱えながら、横田早紀江さんは「私はめぐみを取り戻すことで日本を取り戻したいのです」と仰いました。
今年も拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会が開かれました。
拉致を風化させないためにもこの集会は大事ですが、一向に進展しない状況に以前の熱気がなくなってきているような気もします。
なぜ我が国は国民を取り戻せないのでしょう。早紀江さんの言葉をお借りするなら、戦後日本が無くした「日本」を取り戻さなくては、めぐみさんたちを取り戻せないのではないでしょうか。
戦後我が国は平和主義を掲げ、安全保障すなわち軍事をアメリカに依存してきました。それは自らの生存を他国に依存することを意味します。
「軍事」という緊張を強いられる事柄から逃れ、能天気でいられた代償は独立自尊の気概の喪失でした。早紀江さんの言う「日本」とは真の独立国としての「日本」でありましょう。
半人前の今の日本は完全に北朝鮮になめられているにちがいありません。
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」(憲法前文)われらの安全を保持する?現にめぐみさんたちの安全は保持できてないやないか。
めぐみさんたちを取り戻せないなら間違いなく日本は亡国でしょう。