トルコへの義援金
和歌山資源協同組合の皆さんが県庁へトルコへの義援金をお届けくださいました。
県担当課によればすでに3000万円を超える義援金が集まっており、串本町にも2000万円以上が寄せられているとのことです。県外からわざわざ本県を通して届けられる義援金も多く、日本中の人々が和歌山県、とりわけ串本町とトルコとの関係の深さをご認識いただいているようで嬉しくなります。
1890年のエルトゥールル号の遭難と串本町民の献身的な救助活動、1985年のイラン.イラク戦争時のトルコの航空機による日本人救出。お互いに危険を顧みず助け合った歴史は両国に固い絆をもたらしました。
トルコでは小学生の教科書にエルトゥールル号の遭難が掲載されています。私は10数年前にトルコを訪れた際その教科書を入手し、教育委員会に届けました。その後関係者のご努力で映画「海難1890」が制作、公開され、またテレビ等でも再三とりあげられたこともあり、全国的にエルトゥールル号の事件が知られることとなりました。(海難1890は良くできた映画です。チャリティ上映をするようですので、まだご覧になってない方はぜひ)
トルコはイスラム教の国ですが、トルコ共和国の初代大統領のケマル・アタチュルクが国の近代化をはかるために、イスラム教の世俗化をすすめました。イスラム教国の中では最も我々の価値観に近い国と言えます。ちなみにアタチュルクとは「父なるトルコ人」を意味する称号です。彼は深く明治天皇を尊敬していました。
トルコ共和国の前身はオスマン帝国です。(ケマルもオスマン帝国の将軍でした)この帝国は第一次世界大戦の終わりまではまさに地中海世界の覇者であり、文字通りの大帝国でした。グランバザールもブルーモスクも本当にすごい。それに世界三大料理のひとつはトルコ料理ですからね。
昔子供に大ヒットした「飛んでイスタンブール」口ずさみながら、イスタンブールの街をゆけば、映画の主人公になったような旅情に浸れること間違いなし。そろそろ海外旅行にと思っている方々にはトルコはおすすめです。サバサンド(魚の鯖です)も意外と美味しいですよ。(ただし、歌詞にある夜の砂漠はありません)