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各種式典・イベント

日本犬展覧会

「犬死に」という言葉があります。

日露戦争では奉天の会戦と日本海の海戦で日本が勝利し、アジア人が初めて白人をやっつけるという世界史上の偉業を成し遂げました。しかし実は日本も満身創痍、フラフラでこれ以上戦争を続けることは難しい。そこで

アメリカのセオドア・ルーズベルト大統領の調停で、なんとか戦争を終わらせました。

しかし、しかし、ロシアからは一円の賠償金もとれない、それを知った国民は激昂、講和条約であるポーツマス条約に反対する大規模な暴動がおきました。(日比谷焼打事件)

とんでもない死傷者をだしたこの戦争、こんな条件なら日本の兵隊さんたちは「犬死に」じゃないか‼️  政府は腰抜けかぁー。いやいや大国ロシアに東アジアの小国が一歩も引かなかったんですから、でも当時の国民は納得しません。

あまりの国民の怒りに外務大臣の小村寿太郎は、桂首相とアメリカの鉄道王ハリマンとの間で結ばれていた満州鉄道を共同経営しようという提案を潰してしまいました。

これが日米が争うことになった遠因であるとは尊敬する渡部昇一先生の説。日米一緒に満州経営をしていればロシアもおいそれとは手を出せないし、アメリカの世論だって日本贔屓になっていたはず。(アメリカは世論で動く国です) そうすればビジネスパートナーであるアメリカとの戦争は避けられたかも。

なんとなく今のウクライナと似てませんか?

和平に意欲を示すアメリカのトランプ大統領は東部ウクライナのレアアースなどの鉱物資源を共同で経営しようと提案しているとのこと、はたしてウクライナの国民はどうするのでしょう?

ロシアはとんでもないけど、「ご無理ごもっとも」を押し通す大国、アメリカだってジャイアンそのもの、日本やウクライナはトホホですが、なんとか折り合いをつけて生き残りを図るしかありません。

レアアースをエサにして、アメリカをウクライナの「番犬」にするぐらいの気持ちでゼレンスキーはトランプのアメリカを引き込んでみせるか、否か、世界史の分水嶺かもしれません。

ところで、令和の我が国ではお家の犬が死ねば「犬死に」どころか、家族全員数年は落ち込みます。我々が死ねば初七日までも泣いてはくれません。せいぜい3日がいいところ。トホホ。

 

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