和歌山市長杯 身体障害者野球大会

我々の世代はとにかく人が多い、中学校も高校も13クラスぐらいありました。
同級生にはいろんなやつがいます。勉強はできないのに事業に成功して金持ちになったやつ、高級官僚になったやつ、医者、弁護士、大会社の役員などなど、それはそれで立派、みんな大したものです。
でも私が同級生で一番尊敬しているのは築地くん、小学生の時にはドッジホールでよく一緒に遊びました。彼は障害を背負って生を受けましたが、元気溌剌、いつも朗らかでした。
彼の内心の葛藤は知る由もありません。でも、誰にでも悩みはあるのですから、きっと彼にはいろいろ苦しいこと、辛いことが人一倍あるはずです。
高校は別だったので、しばらくは疎遠になっていたのですが、和歌山に帰ってきて再会した彼は理学療法士として立派な社会人になっていました。
「ツキジィ、久しぶりやな」「オーオザキか」同級生というのは何年会っていなくても、一瞬で昔に戻れます。相変わらず人懐っこい笑顔で昔の築地くんのままでした。
彼は家庭を築き、親を介護して、障害者野球の選手としても活躍しています。与えらた生を敢然と引き受け、堂々の人生を歩んでいます。私なんか足元にも及ば無いすごいやつ。
身体障害者野球大会では私も顧問を務めています。築地くんに会えるかなと思っていましたが、ちょっと体を痛めたとのことで息子さんが参加してました。
「キミのお父さんはホンマに立派な男や、キミもお父さんのような男になれよ。応援するからな」
父親に似て明るい彼はチームのアイドル的存在だとか、納得です。
「そんなことしてたら、お父さんといっしょやで💢」 ウチの家では子供は私の真似はしてはいけないようです。トホホ。