いよいよ総選挙がはじまりました
先日サウナで汗をかいていると人生の先輩たちの会話が耳に入ってきました。「自民党もあかんなぁ。そやけど野党はあかんしな」「入れるとこないで」「ほんまや」
プラトンによれば現実の政治制度として、王制、僭主制、貴族制、寡頭制、民主制があるが、プラトンの理想は優れた人物による哲人政治でありました。
プラトンは民主制(アテネではみんなが直接法案を審議する直接民主制でしたが)に否定的だったんですね。
二千数百年後、英国の大宰相チャーチルは「民主主義は最悪の政治形態だといわれてきた。他に試みられたあらゆる形態を除けば」とイギリス人らしいユーモアで語っています。
そらそうです。多数決が最適解を導くとはかぎりませんから。それでも確かに民主主義はほかのよりはマシです。(日本や北米、ヨーロッパではそうですが、世界のあらゆる国でそうであるかは疑問がありますが)
この「ヨリまし」は選挙のキーワード。私も自民党員の端くれですが、自民党の政策に両手をあげて賛成しているわけではありません。でも「インフレ率0%で最低賃金を1500円」などと論理的に絶対不可能なことをうったえる政党「ヨリはまし」でしょう。
政治は現実に向き合い対処するものだからです。
私は防衛予算の増額にはもちろん賛成ですが、現在の経済状況では防衛増税には反対です(当面外為特会からでもお金だせばいいでしょ)し、むしろ減税をしてほしい。この点石破政権のスタンスとは違います。
でもでも、自分の思想信条、政策と完全に一致する政党なんてありませんから、「ヨリまし」を選択するしかありません。
その意味で現にある政党として政権を担えるのはやっぱり自民党なのではないでしょうか。
東アジアの情勢は全く予断をゆるしません。日本が主体的に東アジアの平和と安定にかかわざるをえない時代に、いくらなんでも頭がお花畑の人たちに政権をわたすわけにはいかないのです。
自民党は国民の皆様から政治と金の問題をはじめお叱りを受けております。大いに反省をしなければなりません。
「ヨリまし」な自民党から「やっぱり」自民党やなと言っていただけるように微力ながら私も精進してまいります。
この総選挙、自民党と自民党の各候補者にご支持賜りますようお願い申し上げます。