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清水建設北陸支店新社屋にお邪魔しました

 

「ジャパンアズナンバーワン」を知っている人は今どれだけいるでしょう。「世界一の国 日本」というほどの意味ですが、実はエズラ・ボーゲルという人の本の題名なんですね。

出版は1979年、まだバブルは始まっていません。日本特有の経営のあり方や社会の仕組みを肯定的に評価して日本の高度経済成長の要因としました。副題は「アメリカへの教訓」当時の日本は資本主義のチャンピオンアメリカが見習うべき存在だったんですよ。若い人には信じられないでしょう。

実際その後日本経済は躍進を続け、ひとり当たりのGDP はアメリカを抜きました。日本に世界経済を牛耳られるんじゃないかという日本脅威論まで飛び出したんです。(今のチャイナ脅威論みたいですね)

ところがどっこい、バブルの崩壊、一転して日本は自らの特性を全否定。いわゆる日本的なものが経済成長を阻んでいると、かつて「強み」とされていたものを投げ捨ててしまいました。結果失われた30年、その間「改革」と称されたものが度々実施されてきましたが、成果ゼロ。

しかし、しかし、我が国は皇紀2684年世界最古の国。30年程度の低迷なんぞで挫けません。世界4大文明がなんぼのもの、その遥か昔、1万数千年も前に我々のご先祖は縄文土器をつくっていた。その職人魂は連綿と日本人のDNAに刻まれている。(と信じたい)

SDGsが叫ばれる今日この頃、自然との共生は日本の得意とするところ。我が国の職人芸を見せてやろうじゃありませんか。お邪魔したのは清水建設北陸支店の新社屋。このビルの電力は一切外部に頼っていないのです。名付けて「HydroQ-BiC

基本太陽光発電で電力をまかなっていますが、余った電力で水を電気分解、できた水素を特殊な金属板(水素吸蔵合金)にためます。その際水素の体積は1000分の1に。液体水素でためなくてもいいので安全(可燃物ではなくなります)で場所を取りません。

そしてこんどは、ためた水素と酸素を反応させて電気を取り出します。いわゆる燃料電池です。

電気というもはためても放電しちゃうし、送電しても途中でかなりなくなりますが、この仕組みだと放電ロスも送電ロスもほぼゼロ。いわば電気の地産地消。

かつての2度のオイルショックで日本の省エネ技術は磨かれました。この技術革新がその後の日本経済の推進力になりました。ピンチはチャンス。SDGsも技術大国日本復活の契機となるか。清水建設の匠の方々に大いに期待します。

「お父さん。何回言うたらわかるん、ちゃんと電気消してよ」「・・・・」

私のSDGsはまず電気を消すことから。トホホ。

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