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唐手それとも空手 第30回和歌山県空手道選手権大会

大陸に源流を持つ沖縄発祥のカラテは「唐手」と表記されていましたが、カラテが本土に伝わるにつれ「空手」の字が当てられるようになりました。武器を持つことを禁じられた琉球の人々が(空の手で)己の五体を武器と化し闘う技を練った。その武術を「空手」と称するのは、正に読んで字の如し、実に見事な表記だと思います。

大陸からもたらされた漢字に、訓読みなどの創意工夫を重ね、本家のお株をうばす表現の豊かさを生み出したのは日本。青は藍より出でて藍より青しというやつでしょう。

これにより日本人は日本語だけで、数学も物理も哲学も日本語だけで相当深く学ぶことができます。よその国はサイエンスを学ぶためには先ず英語をマスターしなければできません。(実は日本人が英語できないのは、そもそも必要がないからという説もあります。英語ができない言い訳ですかね。私も苦手です)

例えば大陸に勃興した最近の国である「中華人民共和国」実は「人民」も「共和国」も日本人が作った言葉、なんと彼の国の国名は「中華」以外は日本製なんですね。

新約聖書にも「ヨハネの福音書」に「始めに言葉ありき」と記されていますが、言葉こそは人が認識する世界のすべて。

だから我々日本人は、まずは英語より日本語をちゃんと学ぶべきなのでは? 詰まるとこと日本とは国語たる日本語のことなのですから。

次の時代の日本を託す少年たちの日本武道である空手の試合を見ながら、今日はちょっと哲学的気分に浸りました。頑張れ日本の若者たち。

 

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