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石破茂新総理はどんな人2

「大学生になると、刑法や民法の専門書を読み漁るのが好きでした」おみそれしました。私は法律の専門書が大の苦手、あれを読むのは苦痛でしかない。あ法学部卒です。

『「石破は付き合いが悪い。飲み会に来ず本ばかり読んでいる」という陰口を叩かれたりもします』いやはや大変な読書家、勉強家。それは誰もが認めるところ。

就任早々株式市場の大暴落の洗礼を受けましたが、新総理の経済政策はどんな本を読んで練られたものなのか気になるところです。意外なことに経済書への言及はほとんどありません。

『ケインズは「社会の存続基盤を転覆する上で、通貨を堕落させること以上に巧妙で確実は方法はない」と述べたそうですが」と書いています。「述べたそうです」とはケインズをきちんと読んだわけではなさそうです。

ケインズといえば「雇用利子および貨幣の一般理論」を書いてマクロ経済学の基礎を築いた巨人、石原氏ほどの読書家ならこの本を読んでいてもおかしくはないのですが、「生産性を向上させるための財政出動について。クラシカルなケイジアン的有効需要の創出(穴を掘って埋めても経済政策だ、というような)にあまり意味が見出せない以上」と書くところを見れば、やっぱり読んでない。だってケインズはそんなこと書いてませんから。

石原氏は政府の赤字を拡大させる財政出動には消極的なのです。政府の赤字は通貨の堕落(円安のことでしょう)をもたらし、社会を破壊するとケインズの言葉(実はレーニンの言葉)を借りて語り、一方ではケンイズの有効需要の創出はあまり意味がないというのです。(教育の無償化なら金を出してもいいとは言ってますが)

確かに第一次対戦後のドイツのようなハイパーインフレ(通貨の堕落)は社会を破壊するでしょう。しかし変動相場制のもとではあたりまえですが通貨は安くなったり高くなったりします。今の円安で日本の税収は過去最高、儲かりまくってますが何か?

「高校時代英語や国語は学年で一番、数学は苦手、そもそも問題が理解できない」(これは謙遜でしょうが)うーん、でもバランスシートぐらいは読んで欲しい。

「その結果(アベノミクスの結果)、国家財政と日銀財務が悪化しました。国の借金は1286兆円にも膨れ上がり」

実態は日本政府の資産は600兆円以上(世界一)対外純資産470兆円以上(世界一)外貨準備高約170兆円(世界二位)個人金融資産2200兆円以上(過去最高)企業の内部留保600兆円以上(過去最高) 借金も膨れてるかもしれないけど、資産も膨れ上がってるのね。

石破新総理ほどの勉強家がなぜ『財政規律』に囚われてしまっているのか。来週はそのへんを読み解いていきたいと思います。

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