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訃報

長嶋茂雄氏がお亡くなりになられました。私のようなアンチ巨人でもなぜか憎めない長嶋さん。まさに天性のスターというにふさわしい方でした。合掌。

でも私のような本読み(大したことありませんが)にはこちらの訃報に気になりました。

「ジャッカルの日」の著者フレデリック・フォーサイスさんが死去されたとのこと。

「ジャッカルの日」を初めて読んだ時の衝撃は今でも忘れられません。あれから何十年も本を読んできましたが、この作品を超えるものには出会えません。それぐらいすごい小説です。

ジャッカルは暗殺者、ドゴール暗殺を引き受けます。これがとんでもない値段。ゴルゴ13なみ。あまりの高額に暗殺を依頼した組織が銀行強盗で資金を調達するほど、ひとたび引き受けたからにはジャッカルは用意周到、着々とフランスへの潜入と暗殺の準備を進めます。一方フランス政府もプロの暗殺者を反政府組織が雇ったことを知り、ターゲットがドゴールであることに思い当たります。フランスナンバーワンの叩き上げのやり手、ルベル警視がジャッカルの追跡にあたります。ジャッカルVSルベル、プロ中のプロ同士の対決やいかに。

もちろん史実を知る我々はドゴールが暗殺されないことは知っています。それでもルベル警視の包囲網を冷静沈着な行動と知恵で切り抜け、一歩、また一歩と任務を遂行していくジャッカル、任務といったって暗殺ですから悪者なんですけど、カッコいい、たったひとりでも自分に課したルールを守り、如何なる状況でも決して諦めることなく全力で任務に取り組む、こんな男を男の子はカッコいいと思っちゃうんです。悪者でも。(もしかして私だけ?)

そして衝撃のラスト、ジャッカルの正体は、さすがにこれは書けません。ぜひ読んでみてください。本読みというのはやたら面白い本を人に薦めたがるものです。

フォーサイスを偲んで「ジャッカルの日」をもう一度読もう。

「お父さん本ばっかり読んでやんと💢」「これ読んでみいへん?」とは、とても言い出せそうにありません。トホホ。

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