12月定例会
明治維新後、初代文部大臣となった森有礼はなんと英語を国語にすべきと主張しました。
欧米列強の優れた科学力に追いつくためには英語で書かれている学術書を自在に読みこなし勉強する必要があったのです。
事実日本以外の国では英語なしにサイエンスの最先端を研究することは難しいでしょう。しかし我が国はこの難問を漢字を使った翻訳で切り抜けました。日本ではどのような学術書でも日本語で学ぶことができます。「文明」「思想」「科学」「哲学」「組合」「主観」「客観」などすべて先人たちの工夫です。(まだまだ無数にありますが)
先日閉会した県議会で採択した意見書に「インクルーシブ」なる文言がありました。何人もの議員から「どういう意味な?」との発言がありましたが、これなんの意味かわかります?
ちなみに[inclusive]は最難関大学受験レベルの英単語で「すべてを含んだ、包括的な」という意味です。
令和の日本では英語を知らなければ行政文書が読めません。他にもダイバーシティ、ジェンダーアイデンティティ、デジダルトランスフォーメーション、ノーマライゼーション、アントレプレナー(フランス語由来)などなど。森有礼にならいいっそ全部英語にしたらどうかしら。
インクルーシブ教育は「すべての子供たちが同じ環境で一緒に学ぶ教育」ということらしい。
なのに役人だけにしかわからない文書をだしてどうする、「すべての日本人」がわかる国語で(もちろん外来語はあってもいいですが)書いたらどうなの。
英語できる人のことは素直に尊敬しますけどね。
ところで「デジタルトランスフォーメーション」て何?それがDXと略されるのはどうしてそうなる? ITリテラシーが無いって、そうですよ。私は情報技術弱者、情報技術音痴です。漢字はわかりやすいなぁ。