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戦いすんで日が暮れて

「国富論」を書いて近代経済学をひらいたとされるアダムスミス、「神の見えざる手」のフレーズはあまりにも有名です(本には「見えざる手」とあり「神の」はついていない)

ものの値段は「市場」が決める。例えば社会主義ではものの値段はお役人が決めます。が、これでは経済はうまく回りません。ものの値段を決めるのは自由な経済活動、各個人が欲望のままに行動すると、あら不思議「神の見えざる手」によってちょどいい値段になりました。

今回の総選挙の結果は与党が過半数割れとなりましたが、謙虚になればどうにか政権は維持できそうな数字。なんと絶妙な、「民の見えざる手」のみわざとしか言いようがありません。

大陸は台湾への野心をむき出しにし、半島の北はウクライナ戦争に参加しました。こんな状況でいくらなんでも立憲には政権は渡せません。かといって自民も自民、「権力は腐敗する」政治学の大定理通り、驕りのでてきた自民にも緊張感を持たさなければならないし。この微妙なバランス、いったいどうやってとれば良い?ところがどっこい国民がそれぞれの思いで投票した結果がこれ。まさに「民の見えざる手」

実際、「減税」を公約に掲げた国民民主が政権のキャスティングボートを握ってよかったのではないですかね。国民の手取りが増えることはホンマに良いこと、ぜひ実現してほしい。なのに自民単独過半数なら絶対やりませんよ。「減税」なんて。

「給付」とか、なんだか上から目線で社会主義っぽくて暗いけど、「減税」は明るい。明るい国民と暗い自民。これが総選挙の「明暗」を分けました。

手取りが増えたら楽しい気分になりますよ。これが経済にはとても、とても大事なこと。

今日は和歌浦のしらすまつりにお邪魔しました。いい天気で賑わっていますが、手取りが増えたらもっと人も増えるし、お買い上げも増える、これぞ国民経済の成長。結果税収も増えるというものです。

まもなく首班指名が行われます。

各党それぞれに党利党略の限りを尽くして政権を争います。はたしてどんな「見えざる手」が働いてくれるでしょうか。

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