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空手チャンピオンオブチャンピオンズ優勝 岡田侑己選手

「グラップラー刃牙」て知ってます?格闘技好きなら誰もが読んでる漫画です。

この漫画に、1991年の全世界空手道選手権大会で「やめ」の後に放ったフランシスコ・フィリョ選手の回し蹴りがアンディ・フグ選手をノックアウト、アンディ陣営は猛抗議するも極真空手総裁の大山倍達審判長は「やめがかかったらと言って油断することは武道においては許されない」とフィリョ選手の一本勝ちとするシーンがあります。(実際は「やめ」ではなくて道着をつかむ反則の警告の笛が鳴っていた)

パリオリンピックでは、柔道の永山選手はあきらかに「まて」の後に締められ続けて、落ちてしまい、不可解な一本負けとなりました。^

柔道は今やJUDO、国際的な競技スポーツです。永山選手や日本の抗議はもっともで、審判のスキル不足ではすまされない大問題、あんな審判ではそもそも競技が成立しません。責任者でてこぉーい(昭和です)

新極真空手の創始者大山総裁は空手はスポーツではなく武道たるべきとの強い信念を持っていました。これは武道がスポーツより高次元のものであるというのではもちろんありません。現代の競技スポーツの厳しさに匹敵する練習量を誇れる(競技をしていない)武道家がどれだけいるでしょうか。体重が同じならオリンピック級の柔道選手に格闘で勝てる武道家はほぼいません。

ただ「武」は「不測の事態に対する心構え」です。試合は空手も一対一、でも一対複数もあるかもしれないし、相手が武器を持っているかもしれません、不意打ちをくらうかも、そんな時でもなんとか生き残る、切り抜ける(つもりで稽古する)それが「武」

反則に対処できないのは単に未熟、しかし対処しようとしないのは「武」とは言えない、上記のエピソードはいかにも大山総裁がいいそうなことです。

新極真空手和歌山支部が誇る岡田侑己選手、なんと第一回チャンピオンオブチャンピオンズで優勝しました。すごい。おめでとう。岡田選手のことは昔から知ってるけど、まさかこんなに強くなるとは。

ところで、フルコンタクト空手(大山空手)はオリンピックを目指すのでしょうか。オリンピックの種目になれば、空手も純粋なスポーツ。もちろん岡田選手たちがオリンピックの舞台に立つならぜひ応援したいですね。一方で大山的なもの(武)がなくなるのはちょっぴりさみしい気もします。

岡田選手の世代にはもう大山倍達は伝説の人で、ナマ大山は知らないでしょう、総裁はいじめられっ子に「空手を習っていじめっ子を叩きのめせ」とアドバイスするような人。「武」の権化。

総裁の遺伝子を継ぐべき岡田選手は武道家たるべき? 試合以外でも気を抜けませんよぉ〜。

 

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