一般質問 「畳水練」
自転車の構造を勉強したって自転車に乗れるようにはなりませんよね。こけながら、何度もチャレンジしてみんな乗れるようになるものです。
理屈ばかり学んで実践がともなわず役に立たないことを「畳水練」といいます。畳の上で「水泳」習ったって泳げるようにはなりません。まずは水に入らないと。
和歌山市のいくつかの学校では文字通り「畳水練」の水泳の授業が行われています。座学なんです。
そもそもプールの無い学校もありますし、最近は日焼けやプールの老朽化による使いごごちの悪さ(擦りむいたりするみたい)から見学者がずいぶん増えています。
水泳の実技指導は先生にとっても緊張を強いられるもの、座学ならそれもいいやとなるのもわかる気がします。(学習指導要領では学校にプールがなくてもできるだけ公設等のプールを活用せよとなってます)
そこで民間のプール施設を利用した水泳授業を検討してはというのが今回の質問です。
プールは夏場だけしか使わないので、よく壊れるそうです。維持管理費もばかになりません。他都市では少子化からプールをなくすところもでてきています。
民間施設での「水泳授業」は快適な環境で授業が受けられる子供たち、水泳指導のスキルに不安がある先生方、プールの維持にかかる費用に悩む行政サイド、の三方よしとなる施策です。
昨年和歌山市の中学校でも民間施設でのお試し授業が行われました。生徒、保護者、先生方におおむね好評で、今年もぜひやってほしいですね。
昔は和歌山の海や川で泳ぎをおぼえたすごい水泳選手がたくさんいました。
紀ノ川で育ち、ベルリンオリンピックで金メダルをとった前畑秀子選手はあまりにも有名。「前畑ガンバレ、前畑ガンバレ、前畑ガンバレ」の実況は今聞いても涙が出そうになります。
時代は変わりました。
今は教室にクーラーがあるのように、水泳も屋内の行き届いた施設で習うのがあたりまえになるのではないでしょうか。