正論懇話会
石平先生の講演を聞いてきました。先生は大陸からの渡来人(今は日本国籍を取られてます)我が国において最も信頼できる大陸の情報を発信しておられます。
彼の国の国家統計局が発表した若年層(16歳から24歳まで)の失業率は20.4%、これだけでも驚くべき数字ですが、大陸における先生のご友人の研究者によると実態は40%を超えているのではないかとのこと。これどれだけすごい数字か、1929年に始まるニューヨーク発の世界大恐慌でもアメリカの失業率は23%、もし大陸が普通の国であればすでに恐慌に陥っている事でしょう。(実際は株価をコントロールしたり、不良債権を誤魔化したりして、なんとか平穏を装っているのでは、国家統計局もその後失業率の発表を止めたそう、独裁国家だからできる力技ですね)
日本でも就職氷河期とよばれた時期がありました。その時期の若年層の失業率は約10%、安倍政権が圧倒的に若者に支持されたのは、アベノミクスでこの失業率を下げたことが大きい。仕事に就けないというのは若者にとってどれだけ辛いことか、将来の展望が見えない中で、不安感と焦燥感で悶々とする日々、失業率を下げられない政権は民主主義国家であれば、政権を失います。(自民党も野に下りました)
ところが、大陸は専制国家、選挙の無い国の若者の不満はどこへ向かうのか。
日本も土地神話が崩壊し、金融危機に陥り失われた30年を経験しました。大陸も不動産市場は総崩れ、貸し込んでいる銀行やノンバンクも大変なことになるでしょう。
古来大陸は災害と反乱で王朝が交代してきました。国内の不満が反乱にならないように、習近平は独裁者の常套手段として国外に目を向けさせるかもしれません。台湾侵攻。
石平先生によれば、習近平はそもそも知性的ではないし(講演ではもっと辛辣な言葉でした)、独裁者というものは変な妄想に取り憑かれるので、大陸の台湾侵攻は十分あり得るし、我々はこれに備えるべきとのこと。
アメリカもハマスのテロでしばらくはイスラエルの支援に手がいっぱいになって、ウクライナはもうヨーロッパ(多分ドイツ)に任せるかも、そうなれば、東アジアは日本がしっかりせよ、となるのでは?
もう戦争は嫌、平和が大事、嫌なことはアメリカがやってではすまされない時代となりました。